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桜の季節が巡っても~追憶~
第12章 朝帰りの出来事3
「夏休みの旅行の計画立てたいから、三日連続で麻衣んち泊まってもいいか、お兄ちゃんにお願いしたら、迷惑だからだめだって却下された」
「そんな如何にもな嘘、信じるのはあいつぐらいだろ」
「…いくらなんでも、一泊二日の旅行に、三日もいらないよね」
「絢子さんじゃなくても気付くわ」
龍貴の喉が鳴った。
でも、まあ-彼は続けた。
「兄貴はかなりおかしいけど、母親はまともで良かったじゃん。話分かるじゃん、絢子さん」
「遠距離だから特別だって。私も、私の彼氏も信じてるからって」
信じてるねぇ-龍貴は苦笑する。
「本気で言ってんのかな。お前も先生も、既に信用を裏切るような行為を散々してんのにな」
泉夏のすぐ近くで、龍貴の表情が色めく。
彼女の羞恥を倍増させるかのように、意味あり気に口角を上げた。
龍貴が何を言ってるのか-瞬時に理解した泉夏は、彼の予想以上に、頬を染めた。
「やらしい事言わないで…!」
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