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桜の季節が巡っても~追憶~
第13章 デート前の波乱1
言って、秀王は泉夏に並び、座った。
彼が本来持っている才能故だとは思うが、それに加え、やはり自分がホテルに戻る時間が遅かったのだろう。
その時間を利用して、全て読んだしまった-そんなところか。
しかし、それにしたって-、
「読むの早いよ、先生-」
ちょっと悔しくって、泉夏は八つ当たりの様に抗議してしまう。
秀王はそれを目を細めて受け止め、彼女の頬に右手を添えた。
「可愛くするのに、時間をかけてきたの?」
笑って、彼は泉夏を見詰めた。
これからの初デートの為に、気合を入れてお洒落をしてきた-そう、思われてるらしい。
なら、このまま、何もいわなくてもいいかな-そう、思った時。
「泉夏は普段のままで、十分(じゅうぶん)可愛いよ」
頬を優しく、撫でられた。
少し前には、別のひとにも同じようにされた、場所。
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