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桜の季節が巡っても~追憶~
第13章 デート前の波乱1
彼女が部屋に戻って来た時から、秘かに感じていた、違和感。
なんとなく憂いを帯びた彼女の表情も気になっていたが、他にも心の奥底がざわめくものを纏っている事に、秀王は気付いた。
気付いてはいたが、単なる偶然、あるいはたまたまどこかで-そう、思うようにしていた。
けれど。
明らかに早朝、ここでふたりで、朝を迎えた時とは違う彼女の様子に、確かめずにはいられなかった。
泉夏-秀王は、彼女の華奢な肩を抱き寄せた。
されるがまま、自らに身体を預けてくる。
いつもと何も変わらない抱擁のはずだった。
どうかそうであって欲しいと願って、彼女を抱いた。
その瞬間。
秀王は、眉を寄せた。
彼女の艶やかな髪に。
細い身体に。
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