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桜の季節が巡っても~追憶~
第13章 デート前の波乱1
「先生。少し、苦しい」
泉夏は腕の力を抜いて欲しいと願う。
しかし、もっと身体を縛られ、思わず、声が漏れる。
「あっ、ん…」
彼女の、甘ったるいその声は、彼の情欲を即座に刺激する。
有無を言わさず、艶やかに紅が塗られた彼女の唇を、吸う。
貪るように口付け続ければ、彼女のそれは、すぐに降参を意味する否定語を羅列し始める。
「やあ…っ、あん…やっ…くるし…せんせ…」
どうにか逃れた一瞬に言葉を発すれば、すぐに口を塞がれ。
またどうにか自由になったところで一言紡げば、侵入を許してしまった彼の舌が、たちまち口内を我が物顔で暴れ回る。
優しくないのに。
強引にされてるのに。
息苦しさから解放されたいのに。
次第に泉夏の表情は恍惚と変化し、意識も朦朧としてくる。
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