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桜の季節が巡っても~追憶~
第13章 デート前の波乱1
接吻だけで、簡単に彼に落ちた、証。
お互いの激しく乱れた呼吸音。
お互いの唇を吸い合う、粘着音。
お互いの唾液の入り混じる、水音-。
静かな室内に、響く、それ。
ふたりの興奮は最高潮に高まり、先に彼女が自ら背をついてしまったのか、それとも彼が無意識の内に押したのか-何れにせよ、寝台の上にふたりの身体は重なり合うように倒れた。
昨日とは打って変わって、いつものように-いつも以上に短い、タイトスカートから伸びる泉夏の両脚の間に、彼の膝が半ば無理矢理に割って入ってきた。
「ねえ、泉夏-」
彼女を見下ろし、秀王は訊いた。
さっきまでの不安定な心などまるで嘘みたいに、最も知りたい事が口から簡単に出た。
「龍貴と会ってたの?」
薄っすらと笑みさえ、浮かべて。
泉夏は一瞬の間を置き-しかし、はっきりと、頷いた。
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