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桜の季節が巡っても~追憶~
第13章 デート前の波乱1
彼女の頬に口付ける。
確かに感じる、彼の痕跡。
手首につけたそれが彼女に移り、彼が触れた確たる証拠として残っている。
唇で。
舌で。
彼の残り香を全て、消し去りたい。
頬なら多少のくすぐったさで済んだけど、次いで耳朶に唇が這い、含まれ、甘噛みされれば、身体は平気でいられなくなってくる。
「そういう事をされれば、考えが一向に纏まらないんだけど-」
泉夏は、次第に息を弾ませながら、彼をやんわり拒もうとする。
六時には起きたのに、今は多分十時過ぎ。
このままじゃ、何もしないまま、午前中が終わってしまう。
どこに行こうか、早く決めれない自分も悪いのだけれど。
「…先生は行きたい所ないの」
一応訊いてみるけれど、
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