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桜の季節が巡っても~追憶~
第13章 デート前の波乱1
「泉夏の行きたい場所が俺の行きたいとこだ」
予想通りの答えが返ってき、笑われ、あっさり終了となる。
彼の膝に割られていた太股。
その内側のやわらかな部分に、彼の手が宛がわれた。
指が上を目指し、素肌を滑ってゆく。
その指は、やがて下着で覆われた箇所まで到達したが、そこには特に触れなかった。
ただし、去り際にたまたまか、はたまた故意にか、ほんの一瞬、指が下着の上から、触れていった。
「…っ」
危うく悦びそうになり、なんとか声を呑み込む。
たまたま少し触れてしまっただけなのに、それに反応してしまう自分って。
もの凄く自分が淫らに思え、恥ずかしくなる。
平常心をなんとか保ち、彼を見れば、僅かに微笑んでいる。
「…な、なに?」
増々顔を赤くし、泉夏は怯んでしまう。
今の、はしたない自分を気付かれた?-そう、身構えたが、
「何も?」
いつもの涼しい表情で、呆気なく、かわされる。
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