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桜の季節が巡っても~追憶~
第13章 デート前の波乱1
どれだけ心弾ませてきたかしれない、この日に。
なんで、この日に-。
返事の貰えない問いに、秀王は増々不安を募らせる。
彼女をそっと、覗き込む。
「…先生」
彼女が、自分を呼んだ。
応えてくれない気ではなさそう-とりあえず、ほっとする。
彼女の柔らかな身体を抱き直し、次の言葉を待つ。
自惚れてるかもしれないけれども-前置きをし、こちらを見上げてきた。
「違ったら、もの凄く、恥ずかしいんだけど。…先生、やっぱり私に怒ってる?」
泉夏からの質問に、秀王は瞳孔を僅かに開く。
「…それとも、龍に?」
探るように呟かれ、躊躇う。
しかし、やがて、意を決したように、口を開いた。
「…龍には、怒ってない。龍にはいつだって、嫉妬してる」
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