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桜の季節が巡っても~追憶~
第15章 デート前の波乱3
いつもは決して言えない事も。
いつもこの時だけは言える。
正常な思考を持つ時なら、恥ずかしくてとても口に出来ない事も。
彼によって昂ぶった身体を持て余している今なら、言える。
お願い、出来る-…。
接吻から解き放たれた泉夏は、微熱に包まれたかのような潤んだ瞳で、目の前の彼を見詰める。
そして、彼に伝えようと、自由になったばかりの唇を開きかけ-身体を、回転させられる。
え?-思うよりも先に、背後からもう一度、囁かれる。
「これから先はしっかり掴まっていて。滅茶苦茶にされるよ-」
果てない快楽の渦へと巻き込む、媚薬のような誘(いざな)い言葉。
腰を両手で支えられ、後ろに引かれる。
無意識の中。
窓枠に両手を付く。
両目を閉じ、これからを想像しながら、その瞬間を待つ-。
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