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桜の季節が巡っても~追憶~
第16章 三年目のデート1
歩道-と言っても、人通りの少ない、路地裏だったけれど。
それでも、擦れ違う人はたまにいる訳で。
きっと、なんだこのふたりはって、好奇の目で見られてるだろうけど。
でも。
構わない。
だっていつでも一緒にいれる訳じゃない。
明後日には、また暫くお別れだ。
したいと思った時にしないと、また次まで我慢しないといけない。
だから-。
泉夏が気にしないなら、さっきもすれば良かったな-呟かれた。
「さっき?」
「そう。俺もさっき、泉夏をこうして抱き締めたいって思ってた。でも外だし、我慢したけど-」
-我慢しなくて良かったんだ。
秀王の笑い声が、彼の胸元を通して、耳に響いてくる。
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