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桜の季節が巡っても~追憶~
第19章 日曜日の朝2
「妬いてんのかな、先生?」
お見通しのくせに、わざと訊いてくる。
泉夏は重い溜め息の後(のち)、彼に伝える。
「妬いてるってよ」
「は?誰?先生?」
思いもかけない泉夏の言葉に、流石の龍貴も面食らう。
「…誰に?」
「誰って…だから龍でしょ」
「俺?」
「…だよ」
お蔭で色々あったんだよ-喉まで、出かかる。
彼のせいでは決してないけれど、でも、彼が引き金となった事は事実だ。
結局。
今朝も、煙草の匂いがしっかり付いてしまった。
今日は、逢ったらすぐに、説明しないと。
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