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桜の季節が巡っても~追憶~
第19章 日曜日の朝2
もうずっと、彼とは長い付き合いだけど。
こんな表情の彼は、初めて見た-。
しまった-思った時は、遅かった。
「…先生、やっぱ言ってただろ?」
龍貴は、僅かに頬を上げた。
「…言ってない」
「それが普通だ。先生は、お前が好きだよ。想像でしかないけど、お前をきっと凄く大事にしてくれてるだろうなって、分かるよ」
「…だから、言ってない」
「悪かったよ」
「…だからっ。ほんとに言ってないってばっ。龍にもう触られちゃいけないなんて。先生、そんな事言うはずがない。信じてよ。…これは。今のは-」
後が続かない。
喫煙しに来た人達の注目を浴び始め、躊躇いながらも、龍貴は泉夏の手を取った。
コンビニの右奥。
駐車場脇の、人気のない一角に向かう。
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