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桜の季節が巡っても~追憶~
第21章 三年目のデート4
ほんと。
そんな事訊いてどうすんだ-思うけど。
そんな昔の話、知ったところで、何もいい事なんてない-分かるのに。
二十歳(はたち)のこの私ですら、それなりに誰かを好きになったり、好きになってもらったりしてきたのに。
彼なら、尚更。
彼なら、選び放題なのだから。
そんなひとの一人や二人、かつていたっておかしくない-ってか、普通、いる。
過去の事だし。
過去の事は関係ないけど。
今は彼に選んでもらって、ここにこうしているけれど。
彼が選んでくれて、ここにいれるけど。
こんなまだ子供のような私でいいの。
こんなまだ子供のような私じゃない、他の誰かじゃなくていいの。
展示されてる小魚の前で立ち止まり、とりあえず水槽の奥を見詰める。
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