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桜の季節が巡っても~追憶~
第21章 三年目のデート4
ねえ、泉夏-彼女の手を引き、ゆっくりと歩を進めながら、秀王は話し掛ける。
「そういう事で泉夏が思い悩む事なんて、今までだって、これからだって、何一つないよ」
-そういう事。
彼が何を指してそう言っているのか。
ついさっきまで、それを思いっきり気にしていた身としては、穴があったら入りたい。
だけど-秀王は隣りを歩く彼女を一瞥し、自分の恥を晒す。
「二年前は、誰と来たの?」
「え?」
何を言われているのか、すぐには理解出来なかった。
「二年前、泉夏は誰とここへ来たの?」
彼女を真面に見てなんて、とてもじゃないが、尋ねる事など出来ない。
「俺の方こそ、何度だって、いちいちそうやって妬いてる。…なんでもない振りをしていても、いつも気にしてる」
自嘲するように嗤う彼の姿に、泉夏の胸は激しく震える。
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