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桜の季節が巡っても~追憶~
第22章 三年目のデート5
どうして出来ないのだろう。
嘘でいいから。
嘘でもいいから。
せめて表面上だけでも、いいから。
偽りでも、上手に切り抜ければいいのに。
演技でいいのに、なんで笑顔ひとつ作れないのだろう。
見抜かれるかもだけど。
見抜かれるだろうけど。
それでも、僅かでも、彼は救われるかもしれないのに。
やっと逢えたのに。
もう行ってしまうなんで。
もう行ってしまうだなんて。
淋しい。
行って欲しくない。
側に、いて、欲しい-。