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桜の季節が巡っても~追憶~
第22章 三年目のデート5
箍(たが)が外れたかのように。
彼への欲求が、次から次へと、溢れてくる-その内、我慢出来ず、口をついて出そうな程に。
言ったところで、どうしようもないのに。
言ったところで、どうも出来ないのに。
言ったところで、彼は必ず、明日には行ってしまうのに。
その事実は。
その未来は。
揺るがない。
お互いが傷付け合う、鋭い刃のような言は、口にしてはならない。
決して、ならない-…。
すっかり氷の解け切った水を含もうと、コップに唇をつける。
そもそも。
水分を欲していた訳ではない。
水を口にしたものの、なかなか飲めない。
心の中のこの淋しさも、一緒に呑み込んでしまえたらどんなにかいいのに。
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