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桜の季節が巡っても~追憶~
第22章 三年目のデート5
「どうやったらすぐに泣き止んでくれるんだろうと考えて。これまた情けない話だけど、最善の方法が思い付かない。だから-」
-だから、抱き締めたい。
「そうしたら、泉夏は笑ってくれる?」
強ち冗談でもなさそうなそれに、泉夏は即座に首を振る。
「昨日の路地裏とは訳が違うよ?駅前の、こんなに人がいっぱいの大通りでなんか出来ないよ?」
-どんな非常識なカップルなんだって、嗤われて終わり。
泉夏は諭すように、言う。
しかし、彼にはそんな事、どうでも良かったらしく。
「どんなに周りの注目を浴びようが、俺は別に構わない」
即答される。
「わ、私は構うよ。先生」
思わず、どもってしまう。
ほんとに本気なんだろうか。
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