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桜の季節が巡っても~追憶~
第23章 誕生日の贈り物1
面白そうな顔で見られ、泉夏は増々、恥ずかしくなる。
歩道の青信号が点滅し始め、ふたりは、歩みを止める。
「先生、怒った?私、先生のプライドを傷付けてしまった?」
泉夏は、自分自身の失言を悔やむ発言をし、隣りに佇む彼を見上げる。
「プライド?」
彼女の言わんとしている事が理解出来ず、秀王は不思議そうな双眸で、泉夏を見る。
「悪気があった訳じゃない。それは信じて。先生は優秀で完璧なひとだから、お仕事をきちんとして、それに見合うだけの対価を貰ってのは知ってる。…その、少ないとか、思って、そういう心配をして言ったんじゃないの。そうじゃなくて-」
-ただ、本当に、申し訳なくて。
-ただ、本当に、嬉しくて。
早く、大人になりたくて。
早く、大人のあなたに追い付きたくて。
早く、大人になって、あなたに頼ってばかりじゃなく、自分の分くらいは自分でお金を払えるようになりたいなって。
歩道の青信号が点滅し始め、ふたりは、歩みを止める。
「先生、怒った?私、先生のプライドを傷付けてしまった?」
泉夏は、自分自身の失言を悔やむ発言をし、隣りに佇む彼を見上げる。
「プライド?」
彼女の言わんとしている事が理解出来ず、秀王は不思議そうな双眸で、泉夏を見る。
「悪気があった訳じゃない。それは信じて。先生は優秀で完璧なひとだから、お仕事をきちんとして、それに見合うだけの対価を貰ってのは知ってる。…その、少ないとか、思って、そういう心配をして言ったんじゃないの。そうじゃなくて-」
-ただ、本当に、申し訳なくて。
-ただ、本当に、嬉しくて。
早く、大人になりたくて。
早く、大人のあなたに追い付きたくて。
早く、大人になって、あなたに頼ってばかりじゃなく、自分の分くらいは自分でお金を払えるようになりたいなって。

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