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桜の季節が巡っても~追憶~
第23章 誕生日の贈り物1
「なら、やっぱり。俺は泉夏の為に遣いたい。俺は、泉夏の喜んでくれる顔が、一番見たいから。泉夏の笑顔が、一番嬉しいから。一番の楽しみだから。そういう事に繋がる為に。そういう風に、俺は泉夏の為に遣いたい」
-だめかな?
躊躇いがちに問われれば、瞬時に、胸は心地良い痛みに支配される。
「俺が泉夏に逢いたいから。その為の、飛行機代に遣いたいし。泉夏に逢えたら、泉夏と何処かに行きたいし。それが楽しみで、俺は帰って来てる。…それを、泉夏はまさかだめとは言わないよね?」
大好きで、大好きな、笑顔で言われ。
返す言葉はもう、何も、ない。
ずるい。
ほんと、ずるい。
その笑顔で。
そんな風に言われたら。
だめだなんて絶対言えない。
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