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桜の季節が巡っても~追憶~
第23章 誕生日の贈り物1
「泉夏は俺を買い被ってるよね」
深く考え込み始めた泉夏の耳に、愉快そうな秀王の声が届く。
「たかだか数年、大学で教鞭をとってただけで。俺より頭のいい奴なんて、いくらでもいる」
「…先生の中の普通の基準と、普通のひとの基準は全然違うんだってば。そんな事言われたら、私なんか先生の足元にも及ばないじゃん」
面白くなさそうな泉夏の呟きに、秀王は繋いだ手に力を籠めた。
「泉夏は最高に可愛くて、最高に素敵な彼女だよ。なんでもっと自信持たないの?」
「そんな事…!」
堪らず、泉夏は弾かれたかのように、叫んでしまう。
通りすがりの女子高校生風グループが、心底驚いたように、振り返る。
しまった-恥ずかしくなり、慌てて口元を両手で押さえる。
「…そんな事なんか、全然ない。自信なんか、全然ない。…でも。でも、そんな自分がちょっとでも自信が持てるとしたら、それは先生に愛されてる事」
ぶあっと。
顔に限らず、耳までもが一瞬で真っ赤になったのが、鏡を見なくとも分かった。
深く考え込み始めた泉夏の耳に、愉快そうな秀王の声が届く。
「たかだか数年、大学で教鞭をとってただけで。俺より頭のいい奴なんて、いくらでもいる」
「…先生の中の普通の基準と、普通のひとの基準は全然違うんだってば。そんな事言われたら、私なんか先生の足元にも及ばないじゃん」
面白くなさそうな泉夏の呟きに、秀王は繋いだ手に力を籠めた。
「泉夏は最高に可愛くて、最高に素敵な彼女だよ。なんでもっと自信持たないの?」
「そんな事…!」
堪らず、泉夏は弾かれたかのように、叫んでしまう。
通りすがりの女子高校生風グループが、心底驚いたように、振り返る。
しまった-恥ずかしくなり、慌てて口元を両手で押さえる。
「…そんな事なんか、全然ない。自信なんか、全然ない。…でも。でも、そんな自分がちょっとでも自信が持てるとしたら、それは先生に愛されてる事」
ぶあっと。
顔に限らず、耳までもが一瞬で真っ赤になったのが、鏡を見なくとも分かった。

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