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桜の季節が巡っても~追憶~
第24章 誕生日の贈り物2
「俺が、泉夏に贈りたいものを決めてしまってもいいよね?」
「…」
自分が情けなくて、恥ずかしくて、泉夏が答えられないでいると、そんな彼女を最高に愛おしそうに見詰めて、秀王は言った。
「返品も交換も不可だよ。そんな事をして、まさか泉夏は俺を哀しませたりしないよね?」
「…!」
大好きで。
大好きな笑顔が。
とてつもなく、優しかった。
その自分に向けられる、どこまでも果てない愛情に、泉夏は溺れた。
「…はい」
泣き笑いのそれで、泉夏は彼に返事をした。
「はい、先生-」
泉夏の答えに、秀王は満足したように笑い。
彼女の頭を撫で、まなじりを拭い、繋がれた手を引き。
今度こそ、店の中に入って行った。
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