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桜の季節が巡っても~追憶~
第25章 出発前の甘い夜1
「してる」
真正面に泉夏を見据え、秀王は呟いた。
泉夏の瞳孔が開く。
「誘ってないなんて、どの口が言ってる?」
-そんな事、もう二度と言わせない。
平気で嘘を吐く彼女の口唇を、秀王は再度奪った。
「んっ…せんせ…」
今度は、さっきとは真逆だった。
優しく。
甘く。
触れ合う舌先から溶けてしまいそうだった。
互いの混じった唾液の音を時折させながら、蕩けるようなキスを交わす。
「先生…」
彼の全てに、溺れてしまいそう。
助けを求めるように、泉夏は両手で秀王に縋る。
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