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桜の季節が巡っても~追憶~
第26章 出発前の甘い夜2
自分の気持ちに嘘は吐けない。
思ったままを口にしてしまう。
思ったままに行動してしまう。
どうせ。
どうせ、私は-…。
困るのが分かっているのに、やっぱり困らせない訳にいかなかった。
ベッドから身を起こし、折った両膝を、腕で抱えるように座る。
「子供でごめんなさい。楽しくお別れしようと思っていたのに。寝てしまったらあとはもう目覚めるだけなんだな、朝がきたら先生と過ごす時間は残されていないんだな…そう思ったら、やっぱり我慢出来なくて」
膝に額を付け、両目を閉じる。
「…今夜は、寝なくてもいい?」
最大限の勇気で、小さく呟いた。
なんて言われるのだろう-期待半分、諦め半分で待つ。
ほんの数秒なのに。
何かを待ち望む時間と言うのは、どうしてこうも長く感じるのだろう。
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