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桜の季節が巡っても~追憶~
第27章 ふたりとも好き1
「なにひとりでにやにやしてんのよ~!?」
突如。
背中を容赦ない力で叩かれた。
「自分の指見ては、さっきからずっとひとりで笑ってさあ」
-気色悪いったら、ありゃしない。
料理の載ったトレイを手にした麻衣が、呆れ顔で泉夏の隣りに腰を下ろした。
「に、にやにやって…!」
泉夏の顔が一瞬で真っ赤に変化する。
いつから見られてたんだろうか-全く気付かずにいた自分が、最高に恥ずかしい。
ここが大学の食堂で。
今は昼休みで。
大勢の学生の中にいる-その事も暫く忘れていたらしい自分。
しかもついさっきまで思い返していたのは-朝までずっと彼に抱かれ続けた事。
とてもじゃないが、人様には言えない。
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