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桜の季節が巡っても~追憶~
第27章 ふたりとも好き1
友達同士の集まりで『彼氏がいる』と話題に出した時、彼もちょうどその場にいた。
いつまでも隠し通せるものではないし、知ってもらうには今だと思ったから。
初めての告白に大樹は目を見張ったが、必然的にその相手が誰かも解したらしかった。
それから何かを深く尋ねてこられたわけじゃないけれど。
彼も自分と先生の関係を知る、数少ない人物となった。
龍貴は-先生との間を、最後の最後で取り持ってくれたひと。
先生との恋を実らせてくれた張本人。
先生との事を知っていて当たり前だった。
だから、三人だけ。
自分達の関係を知っているのは。
もう知られているのだから、今更-思うけど。
かつて自分を好きだと言ってくれたひとに。
その気持ちは受け入れられないと断ったのに。
それから日はまだそう経っていないのに。
例え自分の口からじゃなくとも、先生との話は出来るならあまり聞かせたくない-今のところは。
きっといい気はしないのが分かるから。
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