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桜の季節が巡っても~追憶~
第28章 ふたりとも好き2
「まあ、確かに有栖川先生まあまあいい男だし?頭もいいし?ほぼ完璧なのは認めるけど」
-でもさあ。
笑いを収め、龍貴は泉夏を射抜く。
「俺だって、優劣つけがたいくらいにはいけてると思うんだけど?」
「…それは」
-そうだけど。
泉夏は言葉に詰まってしまう。
だからそんな事、よく知ってる。
でもこれ以上なんて言えばいいのか分からない。
なんか今夜の彼は困るような事を訊いてくる。
陰った泉夏の顔に、龍貴は吹き出した。
「そんなマジで悩むな。そこは龍が一番だってとりあえず言っとけよ」
-先生いないんだしさあ。
大きく肩を揺らしながら、龍貴は運転席に深く身を沈めた。
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