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桜の季節が巡っても~追憶~
第28章 ふたりとも好き2
「はっ?いきなりなんの話?」
「いや…麻衣の事好きかなあって」
-ただそれだけなんだけど。
冷や汗が出てしまう。
確かに突然と言えば突然だったが-でも密かに思っていたのは、もっと前から。
訊いてみたいと思ってた願望が、今夜は遂に口を出てしまった。
コンビニの白いレジ袋を意味もなく弄びつつ-胸はばくばくしてくる。
実際は一秒あるかないかの間だったはずだが、異様にどきどきしながら返事を待つ。
「好きだよ。いつもそう言ってるじゃん。今だってそう言ったし?」
改めて何を-龍貴は不審そうな目を向けてくる。
「いや、それはそうなんだけど。なんて言うか…みんなを好きって気持ちと、同じ好きなのかなって。それとも…その、そうじゃない好きなのかなっとか?」
最早自分で何を言ってるのか、分からなくなってくる。
ああ、やっぱりやめとけば良かった-激しく後悔の嵐が襲うが、今更どうしようもない。
「麻衣も…どこまで本気なのか知らないけど、龍の事いつも『好き好き』言ってるし。好意を持たれたら、普通はやっぱり嬉しいもんじゃない?」
-だから龍は麻衣の事、ほんとはどう思ってるのかなって。
泉夏は繰り返した。
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