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桜の季節が巡っても~追憶~
第28章 ふたりとも好き2
「お前さ。有栖川先生に一度失恋した時、どうだった?長かった髪ばっさり切って、食事も喉を通らないほどに痩せてなかったっけ?」
「…それは」
「伊東君とデートして有栖川先生の事、忘れられた?」
「…」
「俺といて、あいつの事完全に忘れられたんだっけ?」
「…」
「無理だったから、今こういう状況になってるんだろ」
一言の反論も出来ない泉夏を笑い、龍貴は彼女を見据える。
「たったの数か月でなんとも思わなくなるなら苦労しない。そうじゃないくらいには好きだったから、すぐには忘れられない」
-そんなの、お前が一番よく分かってると思ってたんだけどな。
頬にあるままの彼の指先に、力が籠った気がした。
泉夏の眉が顰(ひそ)められた。
龍貴は苦笑いする。
「…それは」
「伊東君とデートして有栖川先生の事、忘れられた?」
「…」
「俺といて、あいつの事完全に忘れられたんだっけ?」
「…」
「無理だったから、今こういう状況になってるんだろ」
一言の反論も出来ない泉夏を笑い、龍貴は彼女を見据える。
「たったの数か月でなんとも思わなくなるなら苦労しない。そうじゃないくらいには好きだったから、すぐには忘れられない」
-そんなの、お前が一番よく分かってると思ってたんだけどな。
頬にあるままの彼の指先に、力が籠った気がした。
泉夏の眉が顰(ひそ)められた。
龍貴は苦笑いする。

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