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桜の季節が巡っても~追憶~
第29章 ふたりとも好き3
内心冷や汗ものだが、そこは努めて冷静を装う。
なんとかこの話題から興味を逸らしたい-必死に考え巡らせていれば、隣りの龍貴がワイシャツのポケットを探っているのに気付く。
予め近くに用意されてあった黒い灰皿を、泉夏は彼の目の前に置いた。
無言で差し出されたそれに、龍貴がまじましとこちらを見てきた。
「龍がポケット探るのなんて、煙草かスマホのどっちかしかないじゃん」
驚く事でもなんでもない-泉夏は呆れて告げた。
「確かに」
-サンキュー。
全てお見通しの彼女に向けて笑い。
龍貴はポケットから取り出したセブンスターを一本、咥えた。
ライターで煙草の先端に火を点け、馴染みのそれで肺をいっぱいに満たす。
天井に向けて白煙を放った龍貴は満足そうに、息を吐いた。
「重労働の後の一服は最高だな」
しみじみとした龍貴の呟きに、泉夏は短く溜め息を漏らした。
なんとかこの話題から興味を逸らしたい-必死に考え巡らせていれば、隣りの龍貴がワイシャツのポケットを探っているのに気付く。
予め近くに用意されてあった黒い灰皿を、泉夏は彼の目の前に置いた。
無言で差し出されたそれに、龍貴がまじましとこちらを見てきた。
「龍がポケット探るのなんて、煙草かスマホのどっちかしかないじゃん」
驚く事でもなんでもない-泉夏は呆れて告げた。
「確かに」
-サンキュー。
全てお見通しの彼女に向けて笑い。
龍貴はポケットから取り出したセブンスターを一本、咥えた。
ライターで煙草の先端に火を点け、馴染みのそれで肺をいっぱいに満たす。
天井に向けて白煙を放った龍貴は満足そうに、息を吐いた。
「重労働の後の一服は最高だな」
しみじみとした龍貴の呟きに、泉夏は短く溜め息を漏らした。

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