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桜の季節が巡っても~追憶~
第35章 濃蜜な再会2(再編済)
物理的な遠い距離が、やっと重なったふたりの心までもを離してしまったようだった。
彼女が名を呼んでくれる機会は、残念ながら二度はなかった。
それは単純に、呼び慣れていない事が大部分を占めてはいたのだろうけども-でも、一抹の淋しさは拭えなかった。
だからと言ってまさか『呼んで欲しい』とは口には出来ず。
自分が原因で、散々彼女を哀しませてきた。
そしてまた、離れ離れになっている。
自分の願望の赴くままに、発する事は躊躇われた。
だから余計に。
『名を呼ばれる』-たったそれだけに、胸が締め付けられる。
淡い期待をしてなかったと言ったら、それは嘘になる。
でも、そこまでこだわる事かと問われれば、きっとそれはまた違って。
一番は、彼女に逢える事に違いなかったから。
『先生』でも十分だと思っていた-今の今までは。
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