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桜の季節が巡っても~追憶~
第35章 濃蜜な再会2(再編済)
だからほんとに、こんなのは不意打ちだった。
その甘美なまでの声で、この自分を必要としてくれるのなら。
どんな事でもしてやりたい。
どんな事でもしてあげたくなる。
荒い呼吸をどうにか整えながら、振り返った泉夏の横顔を、秀王はただ見詰めるしか出来ない。
快感に酔いしれた瞳。
興奮に紅潮する頬。
切なさに僅かに開いたままの泉夏の唇に、秀王は掠めるような接吻をする。
こんな愛しい女が他にどこにいるだろう。
どこにもいない。
ここにしかいない。
ここにいるのが、自分の深愛《しんあい》の女だ-。
彼女のそこから指を完全に離し、代わりのように細い腰を掻き抱いた。
「いきなりはだめだ、泉夏-」
秀王の囁きに、泉夏は首を傾げた。
さっぱり分かっていない様子の彼女に、愛おしさは増々募る。
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