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桜の季節が巡っても~追憶~
第35章 濃蜜な再会2(再編済)
その件で特別、何かを言われた事もなかったし。
初めての夜に確かにお願いされたけど、さほど重要な事柄ではないのかもしれない-そうも思っていた。
だから余計に、彼の喜びように内心驚き。
そしてまた気恥ずかしくもあった。
こんなに喜んでくれるなら、もう一度-いや、でも改まると、やっぱりすんなりとはまだ呼びにくい。
色々と考えているうちに、自分を抱く腕に力が籠った。
「ただでさえ今夜は最高に嬉しい夜なのに、更にそんな思いがけない事を言われたら、もうどうするか分からなくなってしまう」
「どう…?」
「さっきの続き-」
-覚悟して。
その甘い脅しに、泉夏の頬は何倍にも紅を重ねる羽目となる。
「…そ、そんな事、言わないで。私の頭の中で、ずっと思い描いていた先生は-」
-そんなの言わない。
最後まで言い終わらぬうちに、ベッドの上へ押し倒された。
驚きに目を見開いてる間《ま》に体勢は変化しており-自分を組み敷く彼を見上げる形となっていた。
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