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桜の季節が巡っても~追憶~
第39章 朝帰りの出来事1(再編済)
「外泊は仕方なく許したけど、こんな朝早くに帰って来る事は聞いてないぞ。先週も言ったろ、朝帰りなんてみっともないからやめろって。ご近所の目があるんだから」
凄い剣幕で怒鳴ってくる兄を苦々しく思い、泉夏は顔を顰《しか》める。
聞き捨てならない事を言われれば、抗議せずにはいられない。
「みっともないってどーいう意味よ?私の事が恥ずかしいの、お兄ちゃんはっ?」
「世間体があるだろ。『流川さんちの泉夏ちゃん、また朝帰りですってよ』なんて噂が立ったら、嫁の貰い手もなくなるぞ。少しはそういう事も考えろ」
「いつの時代の話してんのよ。今時普通よ、普通。遅く帰って来たら来たで、またぐちぐち言うくせに。一体何時に帰ってくればお兄ちゃんの気が済むわけ?」
「午前中の遅い時間帯だ。道で擦れ違ったご近所さんに外泊から帰って来たんじゃなく、コンビニ帰りを思わせるような」
「なにそれ?なにそれ!?なんでそんなアリバイ作りのような事っ」
-馬鹿らしい。
これ以上、この兄と言い争っても無駄だ-リビングの扉を開け、二階の自室に向かおうとする妹を涼が引き止める。
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