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桜の季節が巡っても~追憶~
第40章 朝帰りの出来事2(再編済)
スーツ姿って、それだけで何割増しにも見えてしまうものだ。
大学一年生の時は講義の度に、勉強そっちのけで先生にきゅんとなってた事は内緒である。
スーツに眼鏡なんて-もう、大好物である。
昨日は眼鏡をかけた先生を見られて、最高にときめいてしまった。
教壇に立つ先生をもう一度見たいな-無理だと分かっていても、そんな願望がつい表れてしまう。
隣りの彼も普段はあれだけど、流石に仕事は真面目にやってるようだった。
心の準備なく、普段とは全く違う『真面目に働いてます』的な姿を見せられたら、多少なりとも狼狽えてしまう。
これは好きとか嫌いとか、そういう問題じゃなくて-。
ワイシャツの胸ポケットから煙草の箱を出し、龍貴は一本咥えた。
「で?」
「で?」
-って?
泉夏は彼の言わんとしている事が分からない。
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