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桜の季節が巡っても~追憶~
第41章 朝帰りの出来事3(再編済)
「お袋からお前が朝帰りしたって聞いて、すぐに有栖川先生帰って来たのかなって思ったよ。二股かけるようなタイプじゃないし。ましてや、あんなに想い続けてやっと両想いになった先生と、こんなにすぐに別れるわけないとも思ったし」
「…」
「だから、これから逢いに行くのもまた先生なんだろうなって思ってたし。知ってて、送ってくって言ったんだけど?だから、お前が何かを思い悩む必要なんて、これっぽっちもない」
以前と少しも変わらない龍貴の優しさに、泉夏は泣きたくなる。
「…私、気が利かなくって。龍にはいつもいつも、とっても良くしてもらってるのに。どうして私は、龍に何もしてあげられないどころか-」
-酷い事ばっかり。
自分を責める彼女の声音は、震えていた。
「え?だから、そういう事はいいんだって。見返りが欲しいわけでもなんでもないし…って、えっ?」
なんとなく嫌な予感がして、ほんの僅か横目で泉夏を窺う。
そして、見事的中してしまった最悪の事態に、龍貴は思い切り眉を顰《しか》めた。
「…」
「だから、これから逢いに行くのもまた先生なんだろうなって思ってたし。知ってて、送ってくって言ったんだけど?だから、お前が何かを思い悩む必要なんて、これっぽっちもない」
以前と少しも変わらない龍貴の優しさに、泉夏は泣きたくなる。
「…私、気が利かなくって。龍にはいつもいつも、とっても良くしてもらってるのに。どうして私は、龍に何もしてあげられないどころか-」
-酷い事ばっかり。
自分を責める彼女の声音は、震えていた。
「え?だから、そういう事はいいんだって。見返りが欲しいわけでもなんでもないし…って、えっ?」
なんとなく嫌な予感がして、ほんの僅か横目で泉夏を窺う。
そして、見事的中してしまった最悪の事態に、龍貴は思い切り眉を顰《しか》めた。

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