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桜の季節が巡っても~追憶~
第42章 デート前の波乱1(再編済)
『どこに行きたいか』だなんて。
本当は久々の再会をする前から、メールでも電話でも何度も訊かれてた。
その度に『考えておく』と返答していながら、結局当日になっても決断出来ない自分がいた。
『ここに戻って来るまでに絶対に考えておく』-そう言って、今朝もホテルの部屋から一度、家に帰ったはずだった。
『どこにも行ったことがないからどこにでも行きたい』-全部なんて到底無理なのに、この後に及んでも優柔不断な自分。
限られた日数しか一緒にいられないのだから、いつまでも決められないままだと、無駄にその時間が削られてゆく事になる。
だからなんとしても、ここに到着するまでに決定しておかなきゃいけなかったのに。
「それじゃあ、もうちょっと考えてみてからにしようか?」
流石の彼にも愛想を尽かされてしまうかもしれない-危惧していたのに、予想とは裏腹に微笑まれる。
怒りも、責めもせず。
あくまでも自分の意見を最優先しようと、再び考える時間を与えてくれる彼に-いよいよ申し訳なくなってしまう。
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