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桜の季節が巡っても~追憶~
第42章 デート前の波乱1(再編済)
「うん。あのね、まずは水族館に行きたいの。それから、動物園。映画にも行きたいし、美術館で面白そうな展示をやってるから、それも観たい。ウィンドウショッピングもいいな。美味しいパスタのお店に食べに行きたいし、可愛いカフェをこの間見付けたから、お茶もしたい。後はね、駅前に新しくオープンしたハンバーグのお店が凄く美味しいって、大学の友達が言ってたの。だから先生と一緒に行きたいなって。それからね-」
そこまでひとりで捲し立て、泉夏は我に返る。
微笑みながら自分の話に耳を傾けている彼の存在に、一気に恥ずかしくなる。
「…動物園だなんて、先生には子供っぽ過ぎるかな」
「え?」
「水族館も…先生はあんまり行かないよね?もっとおとなのひとでも楽しめるような場所、もう少し考え直させて?そんなに時間はかけないから。だから-」
「だめだ」
頑張って背伸びをしたところでまだまだ子供な自分に落ち込み、挽回のチャンスが欲しいとお願いしたのに。
たったのひとことで無情にも否定される。
ちょっぴり泣きそうになったところで、真剣な面持ちで彼が語り出す。
「動物園も、水族館も、泉夏が俺と行きたいと言ってくれた場所全部、俺も泉夏と全部行きたいって思ってる。だから考え直すなんてだめだ」
-そんなの絶対、許可出来ない。
揶揄するように告げられて、泉夏は別の意味で泣きたくなってしまう。
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