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桜の季節が巡っても~追憶~
第43章 デート前の波乱2(再編済)
「凄く…傷付いた顔をしてた」
微かな変化も見逃さないように、泉夏は彼を注視した。
固唾を呑んで自分を見守る彼女に、秀王の表情は和らぐ。
「例え僅かでも、泉夏を大切に扱わなかった自分が信じられなくてショックを受けてた」
泣きたいような気分になっていたのは、間違いない-秀王は自嘲した。
でも泉夏は勿論、少しもおかしくなんかない。
「先生にこんな顔をさせるなんて、よっぽどだと思った。…私、やっぱり余程の事をしたよね?」
自分から訊くなんてと思ったけど、泉夏は彼に問い掛けた。
「…匂いが」
「匂い…煙草?」
遠慮がちなひとことに、泉夏は眉を寄せる。
半分当たりの答えに、秀王は曖昧に笑う。
「泉夏がここに帰って来てくれた時から、気になっていたんだ」
こんな事、いちいち口になんかせず、楽しく出掛けようと思っていた。
彼女を信じていたら、杞憂する事なんてひとつもない。
自分の余裕のなさがそれを阻んだ。
情けないし、恥ずかしかった。
微かな変化も見逃さないように、泉夏は彼を注視した。
固唾を呑んで自分を見守る彼女に、秀王の表情は和らぐ。
「例え僅かでも、泉夏を大切に扱わなかった自分が信じられなくてショックを受けてた」
泣きたいような気分になっていたのは、間違いない-秀王は自嘲した。
でも泉夏は勿論、少しもおかしくなんかない。
「先生にこんな顔をさせるなんて、よっぽどだと思った。…私、やっぱり余程の事をしたよね?」
自分から訊くなんてと思ったけど、泉夏は彼に問い掛けた。
「…匂いが」
「匂い…煙草?」
遠慮がちなひとことに、泉夏は眉を寄せる。
半分当たりの答えに、秀王は曖昧に笑う。
「泉夏がここに帰って来てくれた時から、気になっていたんだ」
こんな事、いちいち口になんかせず、楽しく出掛けようと思っていた。
彼女を信じていたら、杞憂する事なんてひとつもない。
自分の余裕のなさがそれを阻んだ。
情けないし、恥ずかしかった。

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