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桜の季節が巡っても~追憶~
第43章 デート前の波乱2(再編済)
否、そうかもしれない回答はひとつだけ知っている。
でも、それは。
それは違うと思いたいから。
だから、言えない。
言いたくない。
口に出来ない代わりのように、秀王は両腕に力を籠めた。
手にしたままだったポーチを再び、泉夏は床に落とした。
ただし蓋はしっかりと閉まっていたので、今回は中身が四方にいってしまう事はなかった。
こうやって抱かれるのは、今日二度目。
もう少しだけ、緩めてくれたらな-思うくらい情熱的で、力強い腕。
でもそれはお願い出来ない。
自分がそうさせているから。
何故、こんな気持ちになっているんだろう。
彼を選んで。
彼に選んでもらって。
やっと両想いになれて。
嬉しさに咽《むせ》び泣いたのに。
久々に逢えて、昨日からずっと嬉しかったのに。
初めてのデートだって、昨夜からそれは胸躍るほどだったのに。
なのに-。
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