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桜の季節が巡っても~追憶~
第43章 デート前の波乱2(再編済)
「…どきどきする?」
「え?」
「俺がこうして抱き締めても…泉夏はどきどきしてくれる?」
「…とっても」
泉夏は彼の胸に顔を埋《うず》めた。
聞こえてしまうんじゃないかと心配になるくらい、どきどきしてる。
そして、規則正しい鼓動に安心して。
あなたの腕の中は、どうしてこんなにも居心地がいいのだろう-。
「龍よりもどきどきしてるよ、先生-」
うっとりとしていれば、またしても彼の唇が触れてきた。
今度はさっきよりも長く、深く。
ずっとこうしていて欲しくて、彼の首筋に両手を伸ばす。
離れられないように、中に差し入れた舌先で彼を絡め取る。
ふたりにとっての初めての日。
その為に綺麗に支度をして来てくれて。
淡いピンクの口紅を決して落としたりしないようにと、あえて軽く啄ばむに止《とど》めていたのに。
そんな風に誘惑されれば、すぐさま貪ってしまう-。
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