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桜の季節が巡っても~追憶~
第45章 三年目のデート1(再編済)
「ごめんなさい。もっと早くに言えば良かったんだけど、先生に言っておかなきゃいけない事があって。私、今日は夜の八時前には家に帰らなきゃいけないの」
「え?うん。遅くならないうちに、最初からきちんと送って行くつもりだったよ?」
いきなりの話題の変化に思わず戸惑いながら、秀王は頷いた。
その後《あと》で、すぐに気付く。
「…ごめん。やっぱり、あまり時間がなくなってしまったから」
彼女が行きたいと言うなら、どこへでも喜んで行くつもりだった。
でもまさか、図書館だなんて。
中高生の学校帰りならまだともかく、とてもデートに相応しいと場所とは思えなかった。
しかも今日は、ふたりにとって初めての日。
ホテルでの会話の際には、少なくとも出てこなかった。
昼食を食べながら話した時にだって。
だから余計に、何か理由があるからとしか思えなかった。
門限が決まっているのなら、尚更ふたりでいられる時間は決まってくる。
だから移動に時間がかかる場所は外して、今日は近場で済まそうと考え直したのだろうか。
でも、それにしたって-。
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