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桜の季節が巡っても~追憶~
第45章 三年目のデート1(再編済)
「教えて、先生?」
「…それは。泉夏が行きたい場所なら、どこにでも一緒に行きたいけれど」
尚も鬱々とした気持ちが晴れぬ秀王は、言い淀んでしまう。
「今日は水族館に行こうって、さっき決めたばかりだけど…いいの?」
「水族館は明日にする。明日こそは早起きして、一日中デートしよう?そしたらちょっと遠くでも、余裕を持って行けると思うし」
「…」
「先生がどうしても誰かのせいにしたいなら、それは100%お兄ちゃんのせい。門限が八時とか…いつもはともかく、こういう時ぐらい融通利かせてくれればいいのに。一分でも過ぎたら、それこそ外出どころか外泊なんて絶対暫く許してもらえない。だからあんまり遠くに色々行って、もし万が一にも帰りが遅くなってしまったら大変かなとも思ったの。…あのね、今日は無理だけど、明日はその…お泊り出来そうかなって」
薄っすら頬を染めながら泉夏が告げれば、それまで落ち込んでいた秀王の双眸に微かな明るい光が灯る。
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