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桜の季節が巡っても~追憶~
第45章 三年目のデート1(再編済)
「…夜も一緒にいられるの?」
「うん。それはなんとか許しをもらえた。だから明日は一日中、ずっと先生といられる」
泉夏の笑顔に、秀王の口元はたちまち緩む。
現金だと思うけれど、抑える事はとても難しかった。
朝も夜もずっと一緒にいたいのは当然だっだけど、それをはっきりと口にする事は憚られた。
気になりつつも、直接的に訊く事はしてこなかった。
ひとり暮らしならともかく、そんな事を言って彼女に無理をさせたり、負担をかけたくなかったから。
昨夜は一晩、一緒にいられた。
だから日中をふたりで過ごすだけでもう十分、幸せだと断言出来た。
でももしも叶うなら、最後の夜はふたりで過ごせたなら-淡い期待は最後まで捨てれずにいた。
「明日、ずっと先生と一緒にいたいから。今日はちゃんと家に帰れるように予定をちょっと変更しただけ。水族館は行かないんじゃなくて、明日に変えただけ。時間を削ってしまったって先生は言うけれど、元から私が行きたい場所は多過ぎて、この数日じゃどうせ全部は回り切れなかったよ?行けなかった所は、今度先生に逢えた時に行きたい。先生もそう思ってくれてたんじゃないの?楽しみが先に伸びただけだよ」
屈託なく笑う泉夏に、秀王のわだかまりもようやく溶けてゆく。
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