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桜の季節が巡っても~追憶~
第45章 三年目のデート1(再編済)
でも、あの時とは違う。
先生と学生じゃない。
恋人同士で。
彼と、彼女で。
今日は手を繋いで、ふたりで-。
「一緒ならどこでも嬉しいって気持ち、勿論俺もそうだけど。…でも、家に帰るまで、図書館にずっといるの?他にもどこか-」
遠慮がちに、秀王は問い掛ける。
一緒に行けるのなら、どこへでも-それは限りなく本心だけど。
けれどこれから、基本会話は禁止の場所へゆく-そう考えると、それはそれで淋しい。
明後日にはまた、電話以外では決して声を聞けない距離まで離れてしまう。
そうなる前に、もっともっと、色んな話を彼女としたいと思っていたから。
折角ふたりでいれる貴重な時間。
無言で数時間過ごすだけにはしたくない-それが本音だった。
「行くよ、他にも」
-決まってるじゃない。
泉夏のひとことに、秀王は安堵する。
図書館がだめわけじゃないけど、水族館の代わりになるような場所にせめて一か所でいいから、連れて行ってあげたい-ゼロには出来ない罪悪感からも思ってた。
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