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桜の季節が巡っても~追憶~
第45章 三年目のデート1(再編済)
「…観たい映画があったの」
ひと呼吸置いて、泉夏は呟いた。
「気付いたら上映終了間際になっていて、麻衣を誘ったんだけど予定が合わなかったの。DVDで我慢しようかなって一度は考えたんだけど、やっぱりどうしても観たくなってしまって。その時ほんとに偶然、龍がうちにケーキのお裾分けを持って来てくれたの。その日の夜、家族は出掛けて誰もいない事を知って夕飯に誘ってくれた。自分で良ければって、映画も一緒に行ってくれようとした。…だけどすぐに、先生がいるのに軽々しく誘ってしまってごめんって、帰ろうとしたんだけど。…気付いたら私、待ってって、龍を呼び止めてた」
行って欲しくなかった。
行かないで欲しかった-大好きな彼に。
あの時、確かにそう思った。
ずっと前から好きで。
大切なひと。
恋人じゃない。
家族じゃない。
兄妹でもない。
友達でもない。
だけど、ただのご近所さんでもない。
どれとも似ているようで違う。
違うようで、似てる。
ひと呼吸置いて、泉夏は呟いた。
「気付いたら上映終了間際になっていて、麻衣を誘ったんだけど予定が合わなかったの。DVDで我慢しようかなって一度は考えたんだけど、やっぱりどうしても観たくなってしまって。その時ほんとに偶然、龍がうちにケーキのお裾分けを持って来てくれたの。その日の夜、家族は出掛けて誰もいない事を知って夕飯に誘ってくれた。自分で良ければって、映画も一緒に行ってくれようとした。…だけどすぐに、先生がいるのに軽々しく誘ってしまってごめんって、帰ろうとしたんだけど。…気付いたら私、待ってって、龍を呼び止めてた」
行って欲しくなかった。
行かないで欲しかった-大好きな彼に。
あの時、確かにそう思った。
ずっと前から好きで。
大切なひと。
恋人じゃない。
家族じゃない。
兄妹でもない。
友達でもない。
だけど、ただのご近所さんでもない。
どれとも似ているようで違う。
違うようで、似てる。

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