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桜の季節が巡っても~追憶~
第45章 三年目のデート1(再編済)
「去年一年、泉夏を一番支えてくれていたのは、多分龍貴じゃないかって思ってる。泉夏が今こうして俺の隣りにいてくれるのも、龍貴がいたからだし。今だって、泉夏をいつも気にかけてくれているのがよく分かる。残念ながら俺は、泉夏の側にいつでもいられるわけじゃないから…情けないけど、とても助かってる」
淋しそうに微笑まれれば、泉夏の胸の奥が締め付けられる。
「もしも俺が側にいれば、泉夏は絶対俺と行きたいって言ってくれただろうし。遠くにいるから行けないわけで。それは俺のせいで。そんな自分に代わって、泉夏と映画に行ってくれた龍貴には、素直にありがたいって思うよ」
「…先生は、私の側にいられない自分を申し訳なく思って、龍と行って来ていいって言った?」
恐々問えば、困ったような笑みを浮かべられた。
「その事に関しては悪いなって気持ちは常に持ってるから、負い目がないと言ったら嘘になるかな」
自嘲気味に上がる彼の口角を目にし、泉夏はどんどん切なくなってしまう。
そんなの、全然気にしなくていい-大急ぎで否定しようとしたのを、遮られる。
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