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桜の季節が巡っても~追憶~
第45章 三年目のデート1(再編済)
「行って来ていいって思ったから、そう言った。怒ってなんかいない。だから泉夏が思い悩む事は何もない」
彼の表情は、無理しているようには見えなかった。
けれど、それでも、泉夏はすぐには『うん』とも言えない。
返事の仕方に悩んでいる泉夏に、秀王は薄く笑った。
「まあ、メールをもらったのは夜中だし、気付いたのはそれから数時間後だったし?。せめて寝る前に送ってくれていたら、すぐに返事が出来たのにとはちょっと思ったけれど」
「ご、ごめんなさいっ。ほんとにいきなりその場で決まったから…!」
その通り過ぎて、返す言葉もない。
泉夏は縮こまるしかない。
「そんなに突然、行って来ていいかと訊かれても。返信した頃は、もうとっくに出掛けた後だっただろ?例え行って欲しくなかったと思っていたとしても今更だ」
全くもって、全部正しい-口唇を噛むしかない。
自分が悪いのは百も承知。
でもちょっとだけ、泣きそうになる。
無意識のうちに、繋いだ手に強く力が入った。
様子がおかしい泉夏に、秀王は目敏く気付く。
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