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桜の季節が巡っても~追憶~
第46章 三年目のデート2(再編済)
そこへたわいもない会話をしながら、手と手を繋いで訪れた。
出逢って三年目でようやく、初めてふたりで。
文学の、みっつめの棚。
一番の上の棚から、彼は一冊の本を取り出した。
『これかな』
声にならない、声。
ほぼ唇の形だけで、秀王は告げた。
差し出された本に、泉夏は涙が出そうだった。
何冊も並んだ中から、一体彼はどれを手にしていたのだろう-ずっと、考えていた。
大体の目星はつくけれど、その中からたった一冊を探し当てるのは、結局不可能だった。
だからその付近の本を順番に、図書館に行く度選んでた。
何十回読んだだろう。
ページを捲ってはひととき、あなたを感じ。
あなたに想いを馳せて。
ここにいないあなたが、恋しくて。
ここにあなたがいないから、やっぱり泣けて。
愛しくて、愛しくて。
涙して、涙して。
捲ったページに零れた涙を、急いで幾度、拭った事か。
ようやくその本がどれだったかが分かり、泉夏の胸に迫るものがあった。
出逢って三年目でようやく、初めてふたりで。
文学の、みっつめの棚。
一番の上の棚から、彼は一冊の本を取り出した。
『これかな』
声にならない、声。
ほぼ唇の形だけで、秀王は告げた。
差し出された本に、泉夏は涙が出そうだった。
何冊も並んだ中から、一体彼はどれを手にしていたのだろう-ずっと、考えていた。
大体の目星はつくけれど、その中からたった一冊を探し当てるのは、結局不可能だった。
だからその付近の本を順番に、図書館に行く度選んでた。
何十回読んだだろう。
ページを捲ってはひととき、あなたを感じ。
あなたに想いを馳せて。
ここにいないあなたが、恋しくて。
ここにあなたがいないから、やっぱり泣けて。
愛しくて、愛しくて。
涙して、涙して。
捲ったページに零れた涙を、急いで幾度、拭った事か。
ようやくその本がどれだったかが分かり、泉夏の胸に迫るものがあった。

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