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桜の季節が巡っても~追憶~
第46章 三年目のデート2(再編済)
『…私もこの本、大好き』
手渡された本を抱き抱える。
『先生もこの本が好きならいいなって思ってた。あの時、先生が読んでいた本がこれだったらなって、ずっと、ずうっと、思ってた。思いながら-』
-何十回も読んでたの。
目尻に滲んだ涙は、彼の指によってそっと、拭われた。
次いで頭上に伸びた手は、優しく泉夏の髪を撫でた。
『泣かないで』-その手は、そう語っていた。
気持ちを切り替えるように、努めて明るく泉夏は小声で尋ねた。
『二カ月前に読んでいた本は?』
彼女の胸元に収まっている本を、秀王は目線で示した。
『これ?』-泉夏が視線で返すと、笑って頷かれた。
ひと目で分かるくらいに、泉夏の表情が明るくなる。
おんなじ本だったんだ-今まで知りたかった疑問が次々晴れ、泉夏は嬉しくなる。
この本を今日、借りて行こう-思ったところで突然、右手を彼に掴まれた。
手渡された本を抱き抱える。
『先生もこの本が好きならいいなって思ってた。あの時、先生が読んでいた本がこれだったらなって、ずっと、ずうっと、思ってた。思いながら-』
-何十回も読んでたの。
目尻に滲んだ涙は、彼の指によってそっと、拭われた。
次いで頭上に伸びた手は、優しく泉夏の髪を撫でた。
『泣かないで』-その手は、そう語っていた。
気持ちを切り替えるように、努めて明るく泉夏は小声で尋ねた。
『二カ月前に読んでいた本は?』
彼女の胸元に収まっている本を、秀王は目線で示した。
『これ?』-泉夏が視線で返すと、笑って頷かれた。
ひと目で分かるくらいに、泉夏の表情が明るくなる。
おんなじ本だったんだ-今まで知りたかった疑問が次々晴れ、泉夏は嬉しくなる。
この本を今日、借りて行こう-思ったところで突然、右手を彼に掴まれた。

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