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桜の季節が巡っても~追憶~
第46章 三年目のデート2(再編済)
『あなたが読んでいた本は何?』
だってあの頃は、訊くだなんて。
分からないまま時を経て、まさか今日知る事になるなんて思いも寄らなかった。
でも、どうして?-その日の本は、教えて欲しいって言わなかった。
確かに知りたかったけど、でも言わなかったのに。
そんな泉夏の心の中を汲み取ったかのように、秀王は囁いた。
『あの日あの時の泉夏は、もしかして知りたかったのかなって、ふと思ったから』
-違ったかな。
自信なさげに微かに口元を上げた彼に、泉夏は大きく頭《かぶり》を振った。
『違わない…全然、違わない。知りたいって私、思ってた』
『なら、良かった』
この上なく優しい笑顔。
幸せで堪らなかった。
『遅くなってしまったけれど、やっと泉夏に教えてあげられて良かった』
包み込むような眼差しに、泉夏の涙腺はまたしても緩み出す。
そんな彼女の異変を察知した秀王は、気分を変えるべく泉夏を促した。
だってあの頃は、訊くだなんて。
分からないまま時を経て、まさか今日知る事になるなんて思いも寄らなかった。
でも、どうして?-その日の本は、教えて欲しいって言わなかった。
確かに知りたかったけど、でも言わなかったのに。
そんな泉夏の心の中を汲み取ったかのように、秀王は囁いた。
『あの日あの時の泉夏は、もしかして知りたかったのかなって、ふと思ったから』
-違ったかな。
自信なさげに微かに口元を上げた彼に、泉夏は大きく頭《かぶり》を振った。
『違わない…全然、違わない。知りたいって私、思ってた』
『なら、良かった』
この上なく優しい笑顔。
幸せで堪らなかった。
『遅くなってしまったけれど、やっと泉夏に教えてあげられて良かった』
包み込むような眼差しに、泉夏の涙腺はまたしても緩み出す。
そんな彼女の異変を察知した秀王は、気分を変えるべく泉夏を促した。

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